ありのままの姿見せるのよ〜 アナ雪が日本を席巻したのって2014年なんですってね。
この歌詞になぞらえて自己肯定感の話をする人がたくさんいましたよね。
「あなたはそのままで愛される」だとか、
「ありのままの自分を受け入れましょう」とか。
シン・ママ、それには大賛成ですよ。
ついつい夜中にカップラーメンをぺろりといっちゃうとか。
筋トレするぞー!と張り切ったのに1日でやめちゃったとか。
「ココだけ訂正しといて」と言われた書類のココすら訂正せずに出しちゃうとか。
全部私の話なんですけどねフフフ
と、この辺りはマジでなんの躊躇もなくオープンにしてきたし、無問題ではあるんですけども、こんな私ですら「ありのままを見せたら死ぬし、かといってありのままを見せずに戦って勝っても、自己肯定感なんて1ミリも上がらないぜ」と思う場面があります。なんだと思います?
「就活」です
けど中にはいるんですよ、就活で自己肯定感をあげようとして爆死して死体が粉々になってしまう勇者が。
勇者よ、それ、犬死っていいますねん。
はっきりと申し上げる。就活で自己肯定感は上がりません。
なぜなら自己肯定感を上げる、という側面からみたとき、圧倒的に採用される側が不利だから。
パワーバランスが歪すぎるのよ。そして、ありのままを見せても見せなくても採用側のイマイチ基準のわからない裁量で決められちゃうから。そんな就活で自己肯定感を上げれる要素があるとするなら、それはたった一つ、「採用を勝ち取る」以外ない。
けどそれって簡単なことじゃない。
そのために疲弊しまくって、ようやく手に入れることができたとしても、それってもう自己肯定感じゃなくてただの採用通知じゃない?それ以上でもない、ただの「うちの会社にカモン!」な通行手形ってだけ。
採用通知を手に入れたほとんどの人がそう思ってるよ。
そう、気がつきました?
「なかなか採用されない人」が就活で自己肯定感を上げたがるんですよね。
いーっつも募集広告を出してるような会社に応募して、当然採用されると「まだまだ採用されるから大丈夫」って採用通知をまた燃料にして「もっといいところに行けるはず!」って就活続けちゃう。
けどその人が行きたい会社の採用はしっかりしていて、その人の薄っぺらい動機とかに全然共感できなくて採用しない。
それだけならまだしも面接で「その程度の意識なら多分他社に行かれてもなかなか難しいですよ」とか説教まで食らっちゃう。
ブラック企業(っぽい)会社からもらった採用通知という名の燃料なんて一瞬でなくなって、だからまた「ここならイケるだろう」みたいなブラックな会社に応募しちゃう。
だから就活で「また内定でた!」「なんだ、採用されるんじゃん」って行きたくもない会社の内定コレクターになって選ばれる自分を好きになるんじゃなくて、「〜をやってみたいなあ」という気持ちを大切にして、そんなあなたの気持ちに寄り添ってくれるような会社との出会いを大切にして欲しいって思う。
会社だってハナから理想の会社なんかじゃない。働く中でなんとなく自分にとって居心地がいいような場所になっていったりするものだから。そしてそんな日々の中で「ありのままの自分、無理しない自分」のまま輝ける場所を作っていくのが就職人生じゃないのかなと思います。
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