人材会社で働くシン・ママです。
今日のお話は「バカ正直は損するよ」というお話です。
ゆいさんがいいな、と思った会社の求人内容の求める人材欄に「社会人経験2年以上」って書いてあったら、どうしますか?
私、社会人経験1年しかないから当然応募しないです。
そのほかの条件に当てはまっていても?
いやいや、嘘はダメでしょう。
そうなんですよね。就職・転職活動をしている人の多くは「応募資格に少しでも合わなければ応募しない」と言います。なので「ここは会社が求めるスキルより足りていないですが、応募してみましょう」と言うとびっくりされることが多いです。では以下に応募条件について読み解いていきます。
社会人経験年数はなぜ問われるのか?
「社会人経験3年以上」と示している企業のほとんどは3年という数字にこだわっているわけではありません。2年6ヶ月で辞めたから応募できないわ、というわけでないのです。例えば社会人1年、アルバイト4年などでも応募することは可能です。社会人経験3年、が期待する人物像は「企業研修をきちんと受けている」とか「会社という場所での生活に慣れている」人物を求めているだけで3という数字に特に根拠がないというのが実際のところです。なので3年未満だからといって簡単に諦める必要はありません。その際は「3年には満たないですが、○○と○○の業務を通してこんな経験ができました」「営業成績で表彰されたことがあります」などのエピソードを入れれば面接に進める可能性はグッと上がります。
応募の基準は実はあってないようなもの
例えばTOEIC600点以上、という応募条件があるとします。「あ、私550点だわ」と諦めてしまいますか?採用する側が600点という数字を示すことで、求職者側に業務での英語使用頻度や内容を理解してもらいやすくなるという効果もあります。なので600点はないけど、この業務で求められていることを理解できて、やってみたい、できそう、と思うなら応募してみてください。もし絶対600点しか無理、と会社側に言われたら、そこで初めて諦めたらいいのです。聞くのはタダ、このマインドが転職活動には必要です。「点数は及ばないけどこんなことをやってきました」「これからこんなことをしたくて、今またTOEICの勉強をしています」というアピールをすることで採用された例をいくつもみてきました。どうしてこの条件なんですか?と人事に聞くと「今の担当者がそう(600点)だから」「以前条件を緩くしたらいい人が来なかった」などと言われます。つまり理由なんてあってないんです。
例外もあります。「配送の仕事なので運転免許が必要」という仕事に「免許ないです」という人が応募して受かるはずはありません。「この免許なしでこの仕事をしたら警察沙汰になる」という件に関しては当然応募できませんよね。
なぜ条件に合わないと諦めてしまうのか
「条件に満たないと諦める」というのは女性が圧倒的に多いです。これは女性という性のゆえの理由があると思います。今までに「女性という理由だけ」で無意識のうちに諦めたこと、ありませんか?
ジャングルジムのてっぺんまで登る
雨の日に泥だらけになるまで遊ぶ
取っ組み合いの喧嘩をする
こういうことを、女性だから怪我をしてはいけない、という理由で諦めてきた場面が多くあったのではないでしょうか。
進路だってそうです。私たちの時代(1970年代生まれ)には「女子は四大に行く必要はない。短大にしなさい」「女子に理系の大学はちょっと」みたいな風潮があったのです。実際、若い女性たちの中にも「お兄ちゃんが大学で下宿したのでお金がなく、自分は第一希望の大学に行けなかった」なんていう経験をした方もいるんじゃないでしょうか?浪人することを反対されたり、もそうですよね。
そんなことも「条件に満たないなら諦める」という風潮を作ったのかもしれません。
実際、男性は条件に満たなくてもガンガン応募してきます。
それこそTOEIC700以上って書いてて、400ぐらいで応募してくるのは多くは男性です。
それは男性が図々しいとかではなく、「ちょっと無理なことにチャレンジして許されてきた土壌」の違いかと思います。
そういう意味でも女性は自分が思っている以上に図々しくなってもいいと思います。書類審査で落とされたならそれは縁がなかったと考えればいいじゃないですか。どこに縁があるかわかりません。諦める前に挑戦を。就活・転職活動でもぜひ忘れないでくださいね。
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