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電話が苦手、は通用するか?

シン・ママ 

皆さんは電話が得意ですか?苦手ですか?

求職者の方と話していると「電話が苦手です」と言われることが多くあります。確かに最近の求人は求人内容に
「電話はありますが取り次ぎだけです」
「内線電話のみ(社外から電話は入りません)」
「電話はありますが1日3本ぐらいです」

などそれはそれは丁寧に書かれています。
それぐらい「電話応対があるかないか」が若い人たちの仕事選びに影響しているため、採用側も細かく情報を提供しているということです。

では電話対応って一体何があるのでしょう。
以下に代表的な電話応対の内容について述べていきます。

目次

電話の種類

内線電話

内線電話新入社員研修なんかを受けるとまず最初に取らされるのは「内線電話」です。
内線とは、会社や学校の中だけで使われる内部通話専用番号のことです。内線番号とは、その同じ会社内で割り振りしている番号で、例えば「総務部部長 012」などです。最近は固定座席のないフリーアドレスの会社が増えていますが、座席を与えられている場合、その座席に備え付けてある電話が「012」だということです。
なのでかかってくる電話は「社内の人」になります。社外からの電話(外線)に比べると社内の人間に限定されているため、結果的に失礼な対応をしてもまあ大丈夫でしょう、ということでまずは内線電話から受電の練習をすることが多いです。
電話に出る時は「営業第二課新入社員の●●です」などと出ることで相手も「あ、新入りさんなんだな」とわかり、丁寧な対応を心がけてくれる場合も多いです。そこで電話に出ることで「この部署は営業第四課の●●さんからの電話が多いんだな」などの情報を得ることができますし、対応に慣れていくことができます。
ですから、求人内容に「内線電話のみ」などの記載があればそれは社内の人間とのやりとりだけ、ということです。
万が一失礼があっても社内の人間ですから、丸く収めることができますし、要件を聞き逃しても、上役からまた聞き直すなどのハードルも低いです。

外線電話

続いて外線電話。これは社外からかかってくる電話の全てを指します。ここで重要になるのは「会社からなのか」「個人からなのか」。会社からの電話の場合、主に取引先からの電話となるわけですが、最近は携帯電話の普及で会社にはかけず、会社から貸与されている個人の携帯にかかってくる、という場合が多いです。けれどやはり社内にいることを確認してから話がしたい場合などがあるようで、会社からかかってくる電話は多くあります。
その内容ですが、単なる取次のものから、クレームを帯びたものまで多種多様です。取り次ぎだけというのは「かかってきた電話はあなた宛じゃないから他に回していいよ」というものです。要件を一方的に話される場合もあります。その際は要件と合わせて報告する必要があります。
個人からかかってくる場合はどうでしょう。個人とはエンドユーザーを指します。すなわちあなたの働いている会社が個人と直接やりとりをした結果かかってくる電話ということです。こちらはクレームなどに当たる可能性が高いです。といってもあなただけで解決しなければならないものなどないのですが、それでもそういった電話を受けたくない、という方もいるでしょう。「個人からの電話なんてコールセンターだけじゃないの?」と思う方もいるでしょう。実際はコールセンターを抱えたり、顧客対応の専門部署を抱えている会社はそんなに多くはありません。ほとんどの中小企業は自社の社内スタッフで対応しているという現状があります。その際に重要になってくるのは「一日当たりの受電件数」です。「入電はあります。1日30〜40本を3人のスタッフで対応しています」なのか「受電あります。1日3本程度です」では大きく違ってきますよね。

受電だけ?架電もある?

「受電はできても架電は嫌だ」という方は多いです。架電はお客さん(個人、会社)に電話をかけて受注を得ることです。「新規開拓をしてもらいます」ならリストに基づいて1日100件かける、などもあります。要件を聞いてもらえないことも多いです(というかほとんどです)。
「すでに取引のあるお客様に最近どうですか?とお伺いの電話をしていただきます」というのもあります。こちらはすでに関係性ができているので電話に出てもらって話をしやすい先になります。

というように「電話対応あり」も実に様々な内容を包括しています。
本当に一切の電話対応が嫌、というのであれば別ですが、それ以外であれば面談の際などに「営業の電話をかけることは苦手ですが、受電なら大丈夫です」「電話で営業をクローズさせる(受注を受けて発注までする)ことはありますか?」などと聞いてみると良いでしょう。案外ハードルが低かったりするものですし、電話応対できないからやりたい仕事を諦める、というのは勿体無いと思います。

絶対に電話をとりたくないなら

ほとんどの人が電話対応ができますし、電話対応に大きなリソースを割いてはいません。
ただし、たった1本の電話もどうしても無理だという方もいます。
電話が鳴ったら心臓がバクバクしてしまう。
要件を全く覚えられない。
誰からかかってきたのかも伝えられない。
このような場合は然るべき場所で相談することをお勧めします。電話以外にも、耳から受け取る情報に弱いなどの難しいことがあるのではないでしょうか?無理してしまって体と心を壊したら元も子もありませんから。

電話がいやだから在宅したい、はアリか?

電話応対をしたくないから在宅勤務を探したい、とおっしゃる方もいます。

結論からいいますと、電話が苦手な人に在宅の仕事は案内できません。なぜなら在宅勤務は在宅で仕事を進めるという特性上、電話でのやり取りが必須だからです。オンラインミーティングなどで顔を見て話すこともできますが、ちょっとした指示などは電話で済ませることが多いです。そのため電話でのコミュニケーションが苦手だとたちまち辛くなってしまいます。ですから在宅勤務で採用する場合は電話が上手ではある必要はないですが、苦か否かは採用に大きく左右されることになります。コミュニケーションが苦手だから在宅で働きたい、は実は相反することなのです。

「電話なし」の条件を鵜呑みにしていいのか?

最近は「電話応対なし」と明記している求人もあります。ですが正社員の場合は異動などがあり、採用の時点の契約内容とは異なる場合があります(実際せっかく正社員になったのに辞める場合のほとんどが就業条件が変更されたことによるものです)。こういったことを避けたい場合は派遣社員として勤務することをお勧めしています。派遣には「就業条件明示書」という書類が契約更新(3ヶ月に一度など)のたびに発行され、そこに明記している仕事以外は「させてはいけない」ことになっています。それは会社(派遣会社)と会社(その人が勤務している会社)の契約でもありますから、反故にするようなことがあれば派遣会社が黙っていません。なので仕事の内容をはっきりさせて働きたい、という強い気持ちがあるなら、派遣社員として働くことをお勧めします。

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Profile|プロフィール

1973年生まれ。大阪出身、シングルペアレント
人材派遣会社でちょっと変わった就業支援を展開中
渡韓回数50回以上のソウルホリック

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